今回は質の良い睡眠の摂り方についてお話をしていきます。
原始的な生活環境にヒントがあるのではないかということで、ご紹介していきます。
まず、現代社会の夜は昔と比べてとても明るいです。
特に日本の夜は明るいと言われていて、世界地図で夜の明かりの度合いを表したものを見たことがありませんか?
その図では日本はびかーっと明るく表されています。僕が住んでいるところは田舎ですので、夜になったらまあまあ暗くて星がきれいに見れたりするんですけども。都市部においてはそうではないですよね。
あと、コーヒーとかカフェイン入りの飲み物や嗜好品があったり、スマホだったりテレビだったり、何かと夜更かしの誘惑に満ち溢れているのが現代社会ですよね。
そのせいか不眠症で悩んでいる現代人が多くなってきていて、睡眠を確保するために睡眠薬に頼っている人も少なくないです。
じゃあ現代文明とは無縁の生活を送る狩猟民族では良質な睡眠が確保できているのだろうかという研究をアメリカカリフォルニア大学が行っていますので、その結果をご紹介します。
この研究では伝統的な狩猟生活を送っているアフリカタンザニアのハッザ族、ナミビアのサン族、ボリビアのツイマネ族の3つの部族を対象に合計94名、延べ1165日分の睡眠と日常生活をアクティウォッチという現代文明の腕につける活動計を着けてもらって計測しました。
その結果、彼らはお昼寝はしていなくて、平均睡眠時間は6.5時間という結果でした。
文明社会においては7時間~8時間がいい睡眠時間と言われていますが、原始的な社会では7時間も8時間も寝ていないということが分かったんですね。
そして、日没してからすぐ寝るかと思われていましたが、平均3.3時間は起きていて火を起こしたりなんらかしらのことをしているということでして、起きるのは太陽とともに起きるという習慣みたいです。
一番の発見は彼らに「不眠症」という単語がなかったということです。夜に眠れないということがないので、そういった病気もないですし、言葉もないわけです。
調査の中で不眠症を彼らに説明するのが大変だったくらい、「夜寝れないの?なにそれ」状態らしいです。
この研究結果から、不眠症というのは確実に文明社会がもたらした病気であるということが明らかになりました。
ですので、根本的な解決策は睡眠薬を飲むことではなくて、文明社会が生み出した、様々な睡眠を妨げる生活習慣(テレビやスマホなど)を夜は可能な限り取り除いて、原始的な生活に近づけることかもしれませんね。
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